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『セグメント別フォロワー数とエンゲージメントの関係』から導く見逃せないリアル

調査レポート

変わる『インスタグラム世界』に伴う、適切な価値指標の模索が急務!
インフルエンサーマーケティングを牽引するリデルによる調査検証シリーズ

当社では現在、インスタグラムにおける真に“効果”に即したエンゲージメント指標を構築するべく研究を行っております。仮説に基づき調査を開始したところ、フィールドであるインスタグラム自体の変容も明らかとなり、「画像で共感をつなぐメディア」を脱して「憧れから参考とする汎用性メディア」のポジションを獲得していることがわかりました。

インスタグラムに10代ユーザーの存在感が顕著、若年層は実社会のつながりを
SNS社会に反映する!「確認のいいね」という独自の行動様式がある

インスタグラムユーザーの年齢分布も変化が起きていますが、なかでも10代と50代の増加が顕著です。他者にどう見られるか?を気にする世代特有の傾向として興味深い結果が出ています。反して、年齢層が高くなるにつれ真の共感よりも「確認のいいね」が増加していく傾向となり、社会性や関係性をSNS上でも重視していることが明らかとなっています。

20代他ほとんどの世代における基本行動として、同世代および、1つ上下世代へ「いいね」をつける傾向があり、反対に30代では「いいね」をつける行動および実数は低下していくことも判明致しました。この現象には、年齢が低いほど、実社会でのリアルな知り合いがSNS社会にも反映された“つながり”網を構築しているためと推察され、大学生になるとフォロワー数、エンゲージメント率もアップしていますが、ここには高校生が次なる自己の“憧れ”を投影しているためと思われます。

フォロワー数のみで正確に価値を評価できない事情とは?
SNS社会にて母集団形成をし始めた “メンズインフルエンサー” の台頭

年齢が上がるにつれ、共感値の高い「いいね」を厳選するなどの傾向については、2つの側面で考える必要があります。1点は「SNS社会における自己の行動変容」と、もう一点は「実社会での自己の行動変容、それに伴う可処分時間の減少傾向」が影響するとみています。

また、各ジャンルにて検証を進めた際に、これまでほとんど母集団を形成しなかった「メンズインフルエンサー」というジャンルが、2018年では希少ではありますが台頭してきました。この「男性」を一つのジャンルとして検証すると、男性インフルエンサーの平均エンゲージメント率が8.23%、女性インフルエンサーの平均エンゲージメントが4.68%となっており、男性が約2倍のエンゲージメント率という数値になります。今日では共感の指標がエンゲージメントとする場合が多いのですが、『1万人フォロワーを擁する男性インフルエンサーと、2万人フォロワーを擁する女性インフルエンサーでは、同じ共感価値を持つ』という興味深い結論も導くことができます。このことからも、フォロワー数のみで価値を計ることは不正確であると言えるのです。

これらの詳細は今後、講演やセミナー等でも積極的に公開してまいります。